GDPが高ければ豊かなのか。ウォールディンガー氏の語る豊かな人生とは。

 

日本のGDPが4位に転落
というニュースが入ってきた。

200近くある
国々の中で4位とは
本当にすごいことだと思うし
先人たちには、頭が上らない。

こうして豊かさを
享受できているのは

紛れもなく
この国を支えてきた
先人たちのおかげだ。

 

 

筆者は大学生の頃
経済学部に在籍していたのだが

「GDPが我々一個人の生活の
何に役に立つというのだろう。」

大学生の時から
そんなことを考えていた。

 

そんな中
ロバート・ウォールディンガー
という教授の動画を拝見し
その主張に強く共感したことは
人生の転換点の一つだと
今でも感じている。

 

 

少し遠回りな前置きになってしまったが
この記事では

今では、書籍化もされている
ロバート・ウォールディンガー氏の
「人生を幸せにするのは何?」という
動画のご紹介と、筆者の見解。

そして、GDPと豊かさの関係について
簡単にご紹介したいと思います。

 

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 GDPとは一体何か

 

GDP(国内総生産)は
皆さんも学校で習ったと思う。

 

国内総生産(こくないそうせいさん、英:Gross Domestic Product、略称:GDP)は、
一定期間内に国内で産み出された物やサービスの付加価値の合計のことである。

引用:wikipediaより抜粋

 

つまり、文字通り
国内で、どれだけ生産されたか
を表す数字です。

 

国の経済の規模を、端的に表す指標として
頻繁に耳にしますよね。

 

ですが、経済規模を表す指標が
国民の豊かさに結びついていない
という指摘があります。

例えば、幸せになったと思っていても
それが無料のサービスの場合
GDPに反映されていませんし

事故や災害で、医療サービスを利用したり
壊れた家を建て直せば、GDPは増加します。

 

このように
GDPと豊かさにはギャップが生じる

これを「幸福のパラドックス」
と呼ぶそうです。
(なんだかかっこいい)

これに関しては
分かりやすいですよね。

 

そもそも
経済が発展すれば幸せなのか
ということですよ。

 

もちろんこういった
幸福のパラドックスの問題から

GDPに代わる指標を
作ろうということで

GNH(国民総幸福量)だとか
IDI(包括的発展指標)といった指標が
提唱されていますが

やはり完全に
「幸福度」を数字で測るのは
難しいですよね

 

 

それを踏まえて、冒頭で言った
ロバートウォールディンガー氏の
人生を幸せで、豊かにする要因は何か
という研究をご紹介します。

 

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いい人間関係こそが、いい人生をつくる

 

見出しにもしている通り
人生を豊かにするもの
それは、「いい人間関係に尽きる」
とウォールディンガー氏は断言しています。

 

 

世界的に有名な
TEDというプレゼンテーションの場で
研究について発表しており

動画内では75年間にわたる研究
と言っていますが

この動画自体10年前のものなので
今では約85年も続いている研究です。

 

人生の目的は何か?
と問われると、多くの人が
富や名声、人気者になること
を挙げますが

それらは、一時的に
幸せを得るものに過ぎません。

 

そんな85年もの長い期間
多くの人に協力してもらい
質問表に答えてもらったり
身体の検査や、インタビューをして

膨大なデータを研究した結果が

いい人生は、いい人間関係に尽きる
だそうです。

 

そしてそれは、動画の中で
ウォールディンガー氏が触れている通り

誰もが、そんなことは
薄々気づいているはずです。

 

幸せな人生は
誰もが憧れる社会的成功や
大金の先にあるものではなく
決して手に届かないものでもない

それは、誰にでも
すぐに始められると言います。

 

なぜいい人間関係が重要か

 

なぜいい人間関係が重要か
それは端的に言うと

 

「愛されている」とか、「仲間がいる」
と感じると、幸福ホルモンが分泌され

身体にとっていい影響がある。

 

逆に、孤独を感じると
ストレスホルモンが出て

人は弱くなり、身体的にも悪影響が出る

 

というわけです。

 

老衰で病気になっても
いい人間関係は、痛みを和らげる
孤独は、痛みを増幅させる。

 

麦畑の写真

 

2023年に出版された
この研究を書籍化したものには
詳しく研究内容が記載されているのだが

様々な科学的根拠が
被験者の具体例と共に書かれている。

 

何はともあれ
いい人間関係をつくればいいのだ。

それは、浅い関係が多くあるのではなく
深く信頼し合える関係が一つあればいい。
質が重要だそうです。

 

筆者の見解と総括

 

いかがでしたでしょうか。

 

この記事では、GDPが
4位に転落したというニュースを受けて

筆者の人生に影響を与えた
「人生を豊かにするのは、何か」
というロバート・ウォールディンガー氏が
参加している研究で

それは、いい人間関係に尽きる
と言った結論が出ていることを思い出し
簡単に紹介しました。

 

それは多くの人が
薄々気づいているけど

一朝一夕で築けるものではなくて
「だからこそ人は苦しんでいるのかもしれない」と感じました。

 

とはいえ
疎遠になっていた
家族と会ってみるとか

家族じゃなくても
本当に信頼できる仲間を
作れるよう、一歩踏み出すことは
とても意味のある一歩ではないかと思います。

 

 

昨今の社会は
経済成長を追い求めて
どんどん不幸になっていると感じているし

 

この先、人口が減少していくことは
データを見ても、決まっていて

そんな中、豊かさを
生産性で測ることは違和感があります。

 

世界的にも人口調整局面に
入っていく中で

先駆けて我々日本人が
本当の豊かさを実践すべきではないでしょうか。

 

かなり硬くなってしまった感はありますが
そんなことを、日々考えている筆者でございます。

 

今後もエンタメなどのニュースや
ウワサ話を深掘りしつつ

こういった哲学的なこと
豊かさについても
発信していきたいと考えています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

ではまた。