トカラの法則とは何だ?大地震に関連する噂の起源と過去の事例

ひび割れた道路の写真

 

みなさんこんにちは
管理人のOnomichiです。

 

最近、XやInstagramで
「トカラの法則」っていう言葉
よく見かけませんか?

トカラ列島近海で地震が頻発するたびに
この話題がバズっているんです。

この法則、簡単に言うと
「トカラ列島で地震が続くと
その後日本のどこかで大きな地震が起きやすい」
というもの。

でも、これって本当なんでしょうか?
それとも単なるネットの噂?

東日本大震災や熊本地震の時にも話題になった
この現象について
今回はその真相に迫ってみたいと思います。

 

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トカラの法則とは何か

 

「トカラの法則」とは
正式な地震学の用語じゃないんです。

実は、鹿児島県のトカラ列島近海で
地震がたくさん起きると

その後数日から数週間で
日本のどこか(特に西日本や太平洋側)で
大きな地震が発生することが多い
というネット上で生まれた「経験則」なんですね。

 

パソコンでタイピングしている写真
出典:Unsplash

 

要するに
学者さんが研究して発見した法則ではなく
ネットユーザーの間で
「あれ?なんかパターンがあるんじゃない?」
って広まった話なんです。

 

法則が注目される背景

実は、トカラ列島って
元々すごく地震が多い場所なんです。

2021年12月には悪石島で震度5強
2023年5月にも十島村・中之島で震度5弱と
けっこう頻繁に揺れているエリアです。

一度揺れ出すと
何百回も地震が続くことも多く
住民の方々も心配になりますよね。

 

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ヘルメットを被った男性の後ろ姿の写真
出典:Unsplash

 

法則の起源と広まり

 

この法則が広まったきっかけは
はっきりとした学術論文とかじゃないんです。

過去のデータを見て
「なんかトカラ列島で地震があった後に
大きな地震起きてない?」
って気づいたのが始まり。

 

特に2011年の東日本大震災
2016年の熊本地震の時
直前にトカラ列島で群発地震があったことから

「もしかしてこれって前兆?」っていう声が
一気に広がったんです。

SNSでも話題になって
今では結構有名な話になっちゃいました。

 

ベンチに座って話す男性2人の写真
出典:Unsplash

 

地元の人たちの反応

悪石島学園の小窪卓也教頭先生は
こんな風に話しています。

 

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「島の中でもちらほら噂には出るので
『そんなことはないよ』と
子どもたちにも話はする。

鹿児島の新燃岳が噴火し
そして隣の諏訪之瀬島も噴火した。

この地震とのつながりも
あるんじゃないのかとか。
悪い方に噂も
付け加わってしまうこともある」

 

やっぱり地元の人たちも
いろんな噂を耳にして
不安になっちゃうんですね。

特に子どもたちには
正しい情報を伝えることが
大切だと強く思います。

 

携帯電話の写真
出典:Unsplash

 

過去の事例

 

過去にトカラ列島で
群発地震があった後に
起きたとされる大きな地震

熊本地震(最大震度7)をはじめ
北海道浦河沖(震度5弱)
鳥取県中部(震度6弱)
福島県沖(震度5弱)
茨城県北部(震度6弱)
などがあったそうです。

 

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確かに時期的には
近いタイミングで起きているんですが

これって本当に関係があるのか…?
それとも偶然なのか…?

ちょっと微妙なところですよね。

 

解体された建物の写真
出典:Unsplash

 

専門家は関連性に否定的

地震の専門家たちは
はっきりと
「トカラの法則に科学的根拠はない」
と言っています。

 

鹿児島大学の中尾茂教授は
こんな風に説明しています。

「そもそも東北や熊本は
トカラ列島と地理的に離れ
地震に因果関係があるとは考えにくい。

日本全体が地震多発地帯。
法則のように見えても根拠のない偶然」

つまり、たまたま時期が重なっただけで
実際には関係ないということですね。

 

古い双眼鏡の写真
出典:Unsplash

 

気象庁の見解

気象庁は、科学的なデータに
基づいて情報を発信していて

トカラの法則について
公式に認めていません。

鹿児島地方気象台は
冷静に対応するよう呼びかけています。

 

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まとめ

 

さて、いろいろと調べてみた結果を
まとめてみましょう。

トカラの法則は
トカラ列島で群発地震が起きると
その後日本のどこかで
大きな地震が発生しやすい

というネット上で生まれた話です。

 

確かに過去に時期的な
一致があったのは事実ですが
専門家たちは「それって偶然だよ」
と言っています。

地理的に離れすぎていることや
地質の構造が全然違うことを考えると
関連性を説明するのは難しそうです。

 

日本は本当に地震が多い国なので
どこかで地震があった後に
別の場所で地震が起きるのは
そんなに珍しいことじゃないんですね。

 

7月5日に大災害が起こる
といった都市伝説的な予言との
関連性もウワサされたりもしていますが

こういった話が広まることで
防災意識が高まるという面では
良いことだと私は思います。

「備えあれば憂いなし」って言葉もありますし
普段から地震に対する準備を
しておくことは大切でしょう。

 

大事なのは、根拠のない情報に
振り回されることなく

常に適度な防災意識を
持ち続けることです。

地震はいつどこで起きるかわからないので
トカラの法則が本当かどうかに関わらず
日頃からの備えを忘れないようにしましょう。

それではまた